■ 案件概要
敷地面積:142u(43坪)南面からの光と風は隣の祖母宅と共有
祖母宅の南隣の敷地に新居の計画という条件だったことから、日当りや通風といった南面のよい環境要素を、新居のせいで祖母宅から奪ってしまわないための配慮をして建物の形状を決定。
お互いに声をかけられる、共通通路はみんなのかけ橋
親戚宅がそれぞれ隣接している道路側に各家庭とも生け垣や花壇などのグリーンを配置。
ガーデニングという親族共通の趣味をきっかけに、気負わずコミュニケーションをとることができるよう考えています。何軒も立ち並ぶ親戚住居は形状も工法もバラバラではあるものの、このグリーンという共通項ができたおかげで一体感が生まれました。
2軒隣の両親世帯も、その隣の叔母世帯も、その向こうの従兄弟世帯も・・・
親戚一同集まれる場所を提供
仲良く近所に暮らす家族一同も、今まではいざ集まろうとしても場所がなかったことから、今回のお宅では親族全員が集まれる場所を生み出せないか工夫しました。季節の行事なども、気兼ねなく顔をあわせられる場所をつくることで今まで以上に集まって住むメリットがアップしました。
石のように力強く存在感のある鉄筋コンクリート造の建物と、大きな木製ドアや屋上緑化のグリーンがお互いにその存在を引き立て合い、街並にやわらかさをもたらしている、という点をご評価いただき、第17回草加市まちなみ景観賞を受賞いたしました。